【ジュエリーコラム】知って納得!7月の誕生石ルビー!
【ルビーとサファイアは姉妹だった?】
赤いルビーと青いサファイア。どちらも有名な宝石ですが、この2つが血を分けた姉妹というのはご存じでしょうか?宝石には鉱物名と宝石名があり、鉱物名は同じ化学式で表されます。この場合、鉱物名「コランダム」の中に、宝石名「ルビー」「サファイア」が含まれているのです。正確には、赤い色のものだけを「ルビー」と呼び、それ以外の色、イエローなら「イエローサファイア」ピンクなら「ピンクサファイア」、ブルーなら「ブルーサファイア」となります。赤い「ルビー」はそういう意味では、特別な石といえるのではないでしょうか。
【ルビーの最高級の色「ピジョンブラッド(鳩の血の色)」はどんな色?】
ルビーは、ダイヤモンドに次ぐ人気の石。ルビーの最高級の色は「ピジョンブラッド(鳩の血の色)」と呼ばれています。この最高級の色のルビーは、ミャンマーで産出されます。ミャンマー産ルビーは、紫外線に当たると強い蛍光性を発しパープル味の赤になります。つまり、「ピジョンブラッド」は、わずかに紫みのかかった強い色調で、透明度が高い赤のことをいうのです。他には、「ビーフブラッド」と呼ばれるやや暗い色調の赤いルビーもあり、これはタイで産出されます。
【60歳になったら赤いルビーがピッタリ!】
60歳になると、還暦祝いということで、赤いものを身につけます。なぜでしょうか?赤という色には、神社の鳥居の赤い色を見てもわかるように、「厄除け」「魔除け」の意味があります。暦の干支は60年で一周します。つまり、生まれてから60歳を迎えたところで一回りし、生まれた年に戻るということになります。60歳になると、「赤ちゃんに戻る」という意味から「還暦=赤色」とテーマカラーが定着しました。「赤ちゃんに戻る」ことから、還暦祝いとして赤色のちゃんちゃんこを贈るという慣習がありますが、赤いちゃんちゃんこをずっと着るというのもおかしな感じです。それならば、還暦祝いに赤いルビーをプレゼントするのはいかがでしょうか?ルビーなら、「厄除け」「魔除け」としてだけでなく、オシャレアイテムとしてずっと身につけることができますよ!
【ルビー情報】
産地:ミャンマー、タイ、マダガスカル、カンボジア
宝石ことば:情熱、仁愛、威厳
硬度:9